2015年04月21日

第五帖 若紫の巻、始まります~

若紫-1(約11分)
 ゲンジは流行り病の熱病のようなものにかかった。何をしても効果がないので、ある人のすすめで北山の高名な聖(ひじり)をたずねて行く。時は旧暦3月末、京の都の桜は終わっているが、山の桜は満開である。あたりの僧坊が見渡せる。一つの趣ある僧坊には2年も籠っている僧が居るときく。そこにはなぜかこんなところにいるはずがない若い女や小さな女の子がいるようだ。
 聖から気分転換を勧められたこともあり、後ろの山へ上がると京の方まで見えるよい景色だ。ゲンジが感心していると、供の者たちが「ここよりも」と、田舎の海や山の良さを語る。ヨシキヨ(良清)は西の国・・・播磨の、明石の浦の事を語り出す。播磨の国司が今は出家して海辺の大邸宅に住んでいるという。思うところがあり、自分の死後一人娘がもしその様にならなければ、「海へ身を投げろ」と常日頃から遺言しているという。(この娘というのは後の重要ヒロインの一人、明石の上である。)ゲンジはちょっと興味をひかれる。
 聖の手当で病気は治ったようだが、先日もののけ(物怪)が憑いたのなら今晩は静かにしていた方がよいとアドバイスされ、明け方に帰ることにする。
ラベル:源氏物語
posted by kanalia at 14:33| Comment(0) | 源氏物語(全54帖) | 更新情報をチェックする
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